剣道は手の内を強化すれば冴えが出る?そのトレーニング法!

剣道は手の内を強化すれば冴えが出る?そのトレーニング法!

 

剣道初心者の人が分からないものに、
手の内の使い方、冴えがあるでしょう。

 

 

私の学校の生徒も初心者ばかり。
手の内の使い方というものが、
全く持って分かっていない子ばかりです。

 

 

いかんせん姿勢や足さばきと違い、
こうすれば手の内の冴えが出るよ!
といった伝え方が難しいのですが、
これができなければ、試合には勝てません。

 

 

こればかりは自分なりに手の内の冴えを理解し、
実際にできるようになるしかありません。

 

 

ここでは手の内の強化と、
そのトレーニング方法を紹介します。

 

 

手の内の冴えってなんだ?

 

 

手の内の冴えとはそもそも何か?
という話になると、
しっかりとした打突ができること
ということになります。

 

 

しっかりした打突というと、
強い打ちを想像するかもしれません。
しかし強いだけの打ちならば、
ボブ・サップの方が強く打てるでしょう。

 

 

 

 

どうでしょうか?
ボブ・サップは手の内を上手に使えていますか?
おそらく彼は上手にできないでしょう。

 

 

ではしっかりとした打突とは何か。
私は一瞬だけ強い打突をする
これがしっかりとした打突、
つまり手の内の冴えだと考えています。

 

 

分かりやすい表現で言うと、
相手が痛い打ち=手の内の冴えができていない
ということになると私は思います。

 

 

強い打突をしたとしても、
そこにかかる負荷の時間が長いと、
相手は痛いと感じてしまいます。

 

 

どれだけ強い打突だったとしても、
一瞬だけかかる負荷ならば、
痛みはほとんどないでしょう。

 

 

打つ瞬間だけきゅっと
小指と薬指に力を入れるだけで、
強い打ち&痛くない打ち
つまり手の内の冴えが出てくるのです。

 

 

昔少しの間だけゴルフをやったことがありましたが、
この手の内の冴えをだす力のかけ方が、
ゴルフでも大切だということを知りました。

 

 

一瞬の緊張、そして緩和によって、
手の内の冴えが出てくるのです。

 

 

手の内の冴えの出すトレーニング

 

 

別の記事で紹介したのですが、
手の内の冴えを出すのに、
竹刀で雑誌やクッションを連続で叩く、
自主練習方法があります。

 

 

>>剣道が上達する方法とはに進む

 

 

動画がありましたので紹介します。

 

 

 

 

入部したての初心者は部活の中で、
この練習方法を取り入れています。
竹刀を使って行いますので、防具をつけずに
気軽にやることができるのが特徴です。

 

 

しかし、これは正しい方法を、
しっかりと理解したうえで行わないと、
ただの手の内練習ごっこになってしまいます。

 

 

実際に右手をガンガンに握った状態や、
手に力を全く入れていない状態で、
この練習を行ってしまう初心者の子が、
とても多いのが現実です。

 

 

ではどうすれば良いかというと、
実際に面を打ってしまえばいいのです。

 

 

この練習を、小手や面を付けた状態で、
相手の面や小手に向かって、
同じように手の内を意識して打っていくのです。

 

 

竹刀との一番の違いは何かというと、
実際の打突音を聞きながらやれるところです。
上手に打てているかどうかは、
音で分かるので、生徒にも伝わりやすいのです。

 

 

さらにいうと、これに踏み込みをプラスします。
その場での踏み込みですが、
このテンポで踏み込みができるようになることで、
小手面などの連続技も格段に上手くなります。

 

 

動画ではまっすぐ構えた状態から行っていましたが、
打突した姿勢で行うことで、
さらに実際の手の内の使い方に近づきます。

 

 

私の経験ですと、
面の手の内50本
小手面の手の内50本
これを5セット2週間行うと、
大きな変化を感じることができます。

 

 

特に女子は竹刀のふりのスピードが、
2週間で驚くほど強化されます。
時間も慣れれば15分ほどで終わりますので、
ぜひ練習に取り入れてみて下さい。

 

 

最後に

 

今回は手の内の冴えにフォーカスした内容で、
書いていきました。

 

 

剣道でまず大切なのは、気持ちや足の使い方です。
しかし、そこについていくための、
手の内の使い方も大切なポイントです。

 

 

この練習方法は、指導者はもちろん、
本人も効果を実感できますので、
とても有効な練習方法です。

 

 

これは実際に全国レベルの高校が、
行っていた練習を参考にしたものです。

 

 

無駄を省いた練習方法で有名なその学校が、
積極的に行っている練習です。

 

 

ぜひ練習メニューに組み込んで、
上達につなげていきましょう。

 

 

>>弱小剣道部が強くなった秘密

 

 

稽古に臨みましょう

 

>>稽古メニュー内容に戻る

 

>>初心者の練習方法

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