打突が弱い原因は竹刀の握り方?打突後の姿勢と腕にご注意!
竹刀の握り方というのは、
剣道を始めたばかりのころに、
必ず指導されているものです。
しかし、私も含めて指導者の方は、
この握り方を継続して教えるということを、
さぼりがちだと私は思います。
慣れている私達からすれば、
正しい竹刀の握り方というのは、
当たり前のことなので、
これができていないとあまり考えないのです。
しかし、この握り方が悪いせいで、
打突が弱かったり、
打突後の姿勢が悪かったりするので、
とても大切なポイントだと言えます。
今回は竹刀の正しい握り方と、
それを見極める方法を考えていきましょう。
竹刀の正しい握り方とは?
まず竹刀の正しい握り方として、
最も大切なのは左手の握り方でしょう。
上の写真のように、必ず小指と薬指で、
竹刀の柄の下をしっかりと握ります。
しかしそれ以外の指で強く握るのは、
絶対にやめましょう。
あくまで強く握るのは小指と薬指、
それ以外の指は添えるだけのイメージです。
そして竹刀は木刀や刀と同じように、
上から握るようにします。
これを横から握ったりすると、
力が竹刀にきちんと伝わりません。
以上が正しい竹刀の握り方ですが、
これを初心者が忘れないようにするための、
画期的な方法を動画で見つけました。
正しい握り方をマスターする方法
私もいつも楽しく見させていただいている、
百秀武道具店の動画の中で、
息子さんに正しい握り方を教えるための方法が、
とっても素敵でした。
まずはそちらの動画をご覧ください。
具体的な方法は2:50〜です。
どうでしょうか?
単純な方法ですが、遊び心もあり、
何より自分でできるというところがいいですよね。
私も生徒に試してみましたが、
確かに竹刀の持ち方が良くなりました。
次からは初心者にもやってみようと思います。
竹刀の持ち方というのはクセですので、
正しいクセがつけば後は大丈夫です。
ウガ店長、本当にありがとうございました。
竹刀の握り方が正しくない人は・・・
竹刀の握り方が正しくない生徒を、
見分ける方法はけっこう簡単です。
それは打突後の姿勢を見るのです。
打突後に脇が緩んで、
しっかりと腕を絞れていない生徒は、
まず間違いなく竹刀の握り方がおかしいです。
最初の構えた状態では正しかったとしても、
振り上げた瞬間に横にぎりになってしまい、
そのまま打突しているために、
腕が上手く絞れないのです。
または打突後に横にぎりになってしまい、
そのまま緩んでいる状態になっている。
どこかで横握りになっている場合、
打突が弱くなるだけではなく、
打った後の姿勢も悪くなり、
有効打突にならない場合が多いです。
竹刀を上からしっかりと握っている状態は、
絶対に変わることはありません。
常にチェックすることが大切です。
最後に
竹刀の握り方という基本的なこと、
しかし、剣道が上達するためには、
絶対に必要なことです。
足と比べると自分の目で見て確認できますし、
少しでもおかしいところが無いようにすることが、
上達の近道です。
特に初心者の生徒は、
どうしても力を入れたくなってしまい、
横から握る、いわゆるくそ握りというものを、
ついついやってしまいがちです。
まずは竹刀の持ち方から振り返ってみて、
ライバルに差をつけていきましょう。
初心者でも強くなれる!

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