剣道は攻めのコツを知って、種類を増やせば脱初心者に!

剣道は攻めのコツを知って、種類を増やせば脱初心者に!

 

私の学校の生徒は、ほとんどが剣道初心者。
その子達を2年ちょっとで強くするためには、
早めに初心者の域を脱しないといけません。

 

 

ではどうなったら初心者を脱したと言えるのか。
私は意識した攻めとそこからの打突ができるようになった時に
初心者を抜けたと感じます。

 

 

相手に闇雲に打ち込んでいったり、
空いている部分にイチかバチか打っていったりは、
初心者でもできることです。

 

 

小学生からの経験者であっても、
スピードや動きは良くても、
この初心者剣道をしている子がけっこういます。
それでは中学校では通用しません。

 

 

今回は攻めを知りそこからの打突も一緒に考えていきましょう。

 

 

攻めの種類を考える

 

 

攻めには大きく分けて2種類あると、
私はいつも生徒に話しています。

 

 

ひとつは威圧
ひとつは油断です。

 

 

威圧の攻めは、相手を弱気にさせて、
手元を上げさせたり、居つかせたりする。
そういった攻めになります。

 

 

面に見せかけての小手や、
前にグッと入る攻めがこれに当てはまります。
強気で攻めて相手の弱気を引き出す攻めですね。

 

 

もうひとつの油断の攻めは、
少し脱力してわざと一瞬気を抜きます。
相手が油断して居ついたり、
不用意に打突したりした時に、一気に打ちます。

 

 

面をわざと打ちやすくさせて返し胴や、
手元を下げて入り出小手をうつのがこれです。
いわゆる誘いと呼ばれる攻めですね。

 

 

ここを混ぜて「攻め」という言葉を使うと、
相手を威圧しながら誘おうとするような状況が、
出てきてしまいます。

 

 

私は生徒に分かりやすいように、
威圧する攻めのことをドーベルマン。
油断させる攻めのことをチワワと呼んでいます。

 

 

イメージがしやすいので気に入っていますが、
「今チワワのまま中に攻めてたぞ」
「ずっとドーベルマンじゃ相手も慣れるぞ」
という会話をしていると、
周りから少し変な目で見られてしまいます(笑)

 

 

威圧の攻めのパターンを考える

 

 

威圧する攻めで一番大切なのは、
一足一刀の間から、半歩右足を出すことです。
別のページにも書きましたが、
これが簡単なようでとても難しい。

 

 

>>試合で攻める気持ちをつくるに進む

 

 

 

 

動画の2:40〜ですが、
一歩前に攻めてた状態で、
ぐっと止まり、相手の手元が上がったところで
小手を打っています。

 

 

 

 

 

いつ打たれてもおかしくない間合いに入る。
相手が手元を上げるまで我慢する。
簡単なようでこの二つが初心者には、絶対にできません。

 

 

これが試合でできるようになれば、
他の威圧する攻めは十分行うことができます。

 

 

面に見せかけて、手元を上げさせるのも、
表を攻めて裏面を打つのも、
この攻めの派生でしかありません。

 

 

手元を上げずに中心をとったまま、
前に入って我慢するというのは、
面に向かって振ったり、手元をあげたりして、
前に入ることよりも難しいのです。

 

 

しかし、だからこそ相手の心が動いて、
攻めが成功するのです。

 

 

>>中心をとった剣道に進む

 

 

威圧の攻めをいくつか紹介します
・面を攻めて小手を打つ
・手元を攻めて面を打つ
・鍔迫り合いから胴を攻めて引き面
・鍔迫り合いから面を攻めて引き胴

 

 

どれも、相手に別の技を意識させるだけの、
プレッシャーがないと成功しません。
そのためには、本当にその技を打ってくるような、
威圧が必要不可欠なのです。

 

 

油断の攻めのパターンを考える

 

 

相手を油断させる攻め。
相手の技を誘うような攻めというのは、
「フッ」とした気の抜けるイメージが、
必要になってきます。

 

 

 

 

先ほどと同じ動画ですが3:40〜
鍔迫り合いからスッと下がった瞬間、
明らかに相手は油断して足を止めています。
そこですかさず面を打突する。

 

 

 

試合時間中ずっと集中を切らさないというのは、
大人でも中々に難しいことです。
中学生の場合はなおさらです。

 

 

緊迫した場面で、急にふと気を抜いたふりをすると、
相手も一緒に油断をすることが多いです。

 

 

油断させた攻めをいくつか紹介します
・剣先を下げながら入って返し胴
・剣先を下げながら入って出小手
・鍔迫り合いを切る途中で引き面
・竹刀を構えない状態からの飛び込み面

 

 

油断をさせて打突するというのは、
見方によっては卑怯な技のように感じますが、
私は立派な攻めの一つだと考えています。

 

 

相手の気が充実した状態で行った場合、
こちらが大きな隙をみせることになる、
諸刃の剣でもあります。

 

 

油断させる攻めを行うポイントは、
この攻めを出すタイミングと、
打突するまでの間に気付かれないようにすることです。

 

 

攻めの後の打突のポイント

 

 

相手を攻めることができて、
相手が居ついたり動いたりしているのに、
自分も動けないで終わってしまう。
そういった場面をよく目にします。

 

 

ここで大切になってくるのが、
相手の動きを予想して竹刀を振ることです。
私は一秒後の相手に向かって振る。
という表現をしています。

 

 

詳しくはこちらで紹介しています。

 

>>出ゴテに進む

 

 

たとえば攻めて相手に面を打たせる。
または手元を上げさせるのに成功した場合。
小手を打とうとした時にどこに向かって、
竹刀を振れば良いでしょうか?

 

 

 

 

上のイラストで青〇が打ってある場所が、
実際に相手が動いた後に小手がくる場所です。
打突する時にはここを狙わないといけないのです。
青〇の位置に向かって空間打突をするのです。

 

 

1秒後に相手がここにきているという、
予想を元に竹刀を振っていくのです。

 

 

ただこれに関しては経験が必要ですので、
何度も相手を動かして打突するという動作を、
基本打ちの中で設定してあげる必要があるでしょう。

 

 

ここまでマスターできれば、攻めと打突ができます。
晴れて脱初心者です!

 

 

最後に

 

 

今回かなりざっくりしたイメージと、
言葉で攻めを表現しましたが、
実際には奥の深い、
剣道の神髄といってもいいことでしょう。

 

 

しかし、そうはいっても中学生に、
しかも2年ちょっとしか時間が無い生徒に、
そこまで理解させるのは絶対に無理です。
私自身も分かっていないですしね。

 

 

子どもにも、「これも攻めの一つ」
といった表現をして伝えるようにしています。

 

 

私が教えた生徒が、剣道を続けて、
いつか自分なりの本当の攻めを見つけてくれたら、
私にとってこれ以上幸せなことはありません。

 

 

みなさんも攻めのとっかかりとして、
今回の記事を参考にしていただけたらと思います。

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