小さい子どもの剣道練習!楽しく剣道の動きを学ばせよう!

小さい子どもの剣道練習!楽しく剣道の動きを学ばせよう!

 

 

小学校1年生の友人の息子が剣道を始めたそうで、
時々私の学校に出稽古?に来るようになりました。
もちろん中学生と同じメニューをこなすのは無理ですし、
まだまだ防具を付けて稽古できる状態でもありません。

 

 


 

 

以前別の記事でも書きましたが、
そもそも小学校1年生の子が剣道をやることについて、
私はあまり良いとは思いません。

 

 

>>剣道を始める適齢期に進む

 

 

しかし、せっかく早めに剣道を始めたのならば、
その子の剣道人生の糧に少しでもしてほしいと思います。

 

 

友人の息子が来た時には、
できるだけ楽しく、運動量のある。
しかも剣道の基礎が養える。
そんなメニューを考えるようにしています。

 

 

今回は小さい子でもとりかかりやすく、
剣道の技術の向上につながり、
何より楽しい練習方法を考えていきましょう。

 

 

まずは小さい子の特性を考える

 

 

子どもに合う稽古方法を考える前に、
子どもは何が得意で何が苦手かを考える必要があります。

 

 

自分の子ども達もそうでしたが、
基本的に小さい子というのは飽きっぽいです。
せっかく用意したおもちゃを始めたとしても、
10分後には見向きもしないこともあります。

 

 

逆にすごくはまってくれれば、
何度も何度も繰り返しやることができます。

 

 

小さい子どもは疲れたという概念があまりないので、
やるときに全力で行うことができますが、
逆に疲れてしまうと、何もできなくなってしまいます。

 

 

子どもは自由に体を動かすことが大好きですが、
窮屈に決まった動きをさせられるが嫌いです。

 

 

ここまでの特徴をまとめてみましょう。

 

 

子どもの得意なこと
・楽しいことを何度も繰り返しできる。
・全力で行動することができる。
・自由に体を動かすことが大好き

 

 

子どもの苦手なこと
・興味がないとすぐに飽きてしまう。
・疲れてしまうと何もできなくなる。
・窮屈に決まった動きをさせられることが嫌い

 

 

こうしてまとめてみると中学生と、
というか大人とかなり似ている部分がありますね。
逆に言えば子どもが楽しくできる稽古方法は、
大人にとっても良いのかもしれません。

 

 

それではこの特性を踏まえて、
稽古方法を具体的に考えていきましょう。

 

 

子どもが楽しくできる剣道の稽古!

 

 

先ほど書いたように、小さい子どもは楽しいことが
何よりも大好きです。
そして体を動かして遊ぶことも同様に大好きです。

 

 

そこで私の場合は以下のような運動を取り入れています。

 

 

・スキップで武道場を周る
・左足のケンケンで武道場を周る
・防具をつけた状態で鬼ごっこ
・ボールを竹刀で打ち返す
・竹刀の先に鉛筆をつけて字を書く

 

 

スキップとケンケンについては、
かかとを床につけないで体を動かす練習と、
足のバネを鍛えるメニューです。
運動量はかなりあります。

 

 

スキップをしながらぐるぐる周るのは、
けっこうつらいメニューなのですが、
スキップをしていると楽しくなってくるのか、
生徒も含めてみんな笑顔でやっています。

 

 

防具を付けた状態で鬼ごっこをするのは、
袴を踏んだりして少し危ないのですが、
防具を付けている状態に体を慣れさせるという意味では、
とても効果があります。

 

 

剣道具を身に着けた状態というのは、
ジャージなどの運動着に比べて、
とても動きにくい状態であると言えます。

 

 

しかし、実際に剣道をやる場合には、
その恰好で動かなければなりません。
できるだけ剣道具を付けた状態で運動することで、
剣道具を身に着けた状態を慣れさせます。

 

 

慣れてしまえば、普段とそこまで変わらない
パフォーマンスを発揮できます。
初心者の新入生が入部したときには、
同様のメニューをいつも入れています。

 

 

ボールを竹刀で打ち返す、鉛筆をつけて字を書く
といったメニューは竹刀操作の向上です。

 

 

まっすぐ自分に投げられたボールを、
正面素振りの振り方で相手にまっすぐ打ち返します。
まっすぐ竹刀が降れていれば、ワンバウンドして、
まっすぐに相手の手元に戻っていきます。

 

 

簡単そうに見えますがこれが意外と難しいです。
中学生でもボールが横に行ったり上に飛んだり、
キャーキャーしながらやっています。
ボールはバレーボールくらいの大きさと重さがいいです。

 

 

竹刀に鉛筆をつけて字を書くのは、ほとんどうまくできません。
竹刀の微妙な操作と力加減が難しいので、
紙が破れたり、鉛筆の芯が折れてしまったり、
字は当然読めないものです。

 

 

しかし、竹刀の細かな操作をする意識と、
力の使い方を学ぶという意味では、楽しく効果的だと、
私は感じています。

 

 

ラダートレーニングや筋トレなど
他にも色々ありますが、少しゲーム性を持たせて、
楽しくできるようなメニューにしています。

 

 

>>ラダートレーニングに進む

 

 

中学生にも一緒にやらせていたのですが、
けっこうな運動量があるのですが、
楽しそうにみんなやっています。

 

 

笑顔で稽古をすることで、
つらい練習もつらくなくなるということを、
改めて認識することができました。

 

 

最後に

 

別の文章にも書きましたが、
私は息子を剣道嫌いにしてしまった経験があり、
どうしても小さい子どもに剣道をやらせるのは、
抵抗がある人間です。

 

 

しかし、他人の子どもで冷静に考えると、
今回書いたような練習方法もあり、
実際に友人の子どもは楽しそうにやっています。

 

 

あの時の自分にこういった考え方があれば・・・。
なんて思う時もありますが仕方ないですよね。

 

 

せっかく小さいうちから剣道をやるのならば、
将来楽しめるようにしてあげるために、
剣道は楽しいものだと感じさせてあげましょう。

 

 

 

>>弱小剣道部が強くなった秘密

 

 

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