中心をとるための稽古方法！足を使ってとりにいけ！
剣道において中心をとるというのは
とても大切なポイントです。
中心をとることの大切さについては
別に書かせていただきました。
私の学校のように初心者ばかりの生徒の場合、
中心をとるといっても中々難しいのが現状です。
やはり人間相手に打たれたくないという本能が働き、
どうしても中心を簡単に外して防御姿勢に入ってしまいます。
また、安易なフェイントに頼ってしまい、
すぐに中心を外した攻めをしてしまうのも
中心をとることが定着しない理由のひとつです。
ここではそんな生徒達にどのように中心をとることを
定着させる稽古をさせるかについて書いていきます。
中心を打突の瞬間まで取り続ける練習方法。
中心をとるというと、打たれないような間合いで、
中心をとろうとする生徒が多いです。
しかし、本当に大切なのは、打突の瞬間ギリギリまで
中心をとり続けることです。
そのためには自分がギリギリまで中心をとっているのを
理解しながら体感する必要があります。
そこで私は目で見て理解できるように
以下の稽古方法を取り入れています。
１ 突きの練習を入れていく。
２ 中結い近くのスポンジに触れてから面を打つ。
３ 足を前ではなく中央に踏み出して打突させる。
では順番に見ていきましょう。
突きの練習を入れていく。
剣道において有効打突なる部分は、
面、小手、胴そして突きがあります。
ただし、突きに関しては安全上の考慮から
中学生以下では禁止されています。
中学生が突きをわざと出した場合、危険行為として
反則になることも考えられます。
しかし、突きという技は中心をとることを意識するためには、
とても大切な技なのです。なぜなら突きは
中心を外している状態では正確に打つことができないからです。
そのため、私の学校では突きの稽古を
積極的に取り入れるようにしています。
もちろんある程度剣道ができるようになってからですけどね。
突きの稽古で大切なのは、手を伸ばして突くのではなく、
中心をとった状態で、足で突くようにすることです。
大切なのは中心をとるようにすることですので、
しっかり構えた状態をキープして足を使うようにします。
突きの稽古については下の動画の前半を参考にしてください。
この稽古によって、中心を外すと
突かれる可能性があることを知れるので、
突きを意識した剣道ができるようになり、
中心をとる剣道ができるようになります。
中結い近くのスポンジに触れてから面を打つ。
打突するギリギリまで中心をとりなさいといっても、
初心者の生徒にはできているかどうかがあまり分かりません。
そこで、相手の中心を打突する直前まで取っていること
を体感するため、私の学校では
竹刀を少し加工して目安をつくってやるようにしています。
それがスポンジを付けた竹刀です。
スポンジを中結いの少し下側につけてやり、
このスポンジに竹刀で触れてから
面や小手を打たせるようにします。
スポンジに触れることができているということは、
そこまではしっかりと構えて中心をとれている
ということになります。
その手前で中心がずれていたり振り上げていたりすると、
スポンジに触ることができません。
この稽古を続けることによって
ギリギリまで構えた打突
中心をとり続けながらの打突
を体感することができます。
足を前ではなく中央に踏み出して打突させる。
相面などで負けないように中心をとるためには、
体全体で中心をとることが大切になってきます。
突きの練習でも書きましたが、
手だけで中心をとろうとすると、
簡単に相手に割って入られてしまいます。
何とか体全体で中心に割って入っていけるようにしたい
そう考えて私が注目したのが足の踏み出し先でした。
剣道の足さばきでは一般的に
右足を前方に踏み込むことが大切なポイントとされています。
しかし、私は右足と左足の中心に向かって踏み出すことを
稽古の中では徹底させています。
こうすることによって、体が自然と中央に入っていき、
体全体で中心を割った剣道ができるようになります。
最後に
稽古の中で中心を割って入るような
練習を書かせていた代用に色々と続けていますが、
結局試合中にビビってしまい
竹刀を中心から外してしまう生徒も少なくありません。
私自身も強い相手に対しては、どうしても弱気になり、
中心を外して防御姿勢をとってしまうことがあります。
最終的には相手に絶対負けないという強い気持ちで、
中心をとり続けることが大切になってきます。
みなさんもぜひ中心をとった剣道を続けていき、
相手に負けない強い気持ちをつくっていきましょう。
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