ミライモンスター妹尾舞香選手特集から学ぶ女子の剣道指導!

ミライモンスター妹尾舞香選手特集から学ぶ女子の剣道指導!

 

 

ミライモンスターという番組をご存知ですか?
私も時々見るのですが、
将来有望な若い選手を紹介する番組です。

 

 

その中で中村学園の妹尾舞香選手の特集がありました。
妹尾選手の強さやすごさはもちろんですが、
私は剣道部の練習を見て、
女子指導のポイントを改めて考えました。

 

 


 

 

剣道部は不思議な部活で、
男子も女子も同じ場所で同じメニューを行う
そういった学校が多いと思います。

 

 

老若男女問わずできる競技が剣道
それがひとつの魅力ではあります。

 

 

とはいっても、やはり男子と女子では、
根本的な違いがあるのは確かです。

 

 

>>男子指導方法のコツに進む

 

 

>>女子指導方法のコツに進む

 

 

ここでは特に女子に特化した練習方法を
ミライモンスターで紹介された内容を中心に、
考えていこうと思います。

 

 

女子に足りないのは筋力

 

 

中村学園は週に三回筋トレを取り入れているそうです。
専門のコーチも呼んで本格的に、
トレーニングを行っているそうです。

 

 

道着の上からわかるくらいに、
体がしっかりと鍛えらていました。
体感もしっかりとしていて素晴らしいですね。

 

 

女子と男子の一番の違いは、
当然ながら筋力ということになります。
以前筋トレについては別で記事にしました。

 

 

>>剣道に筋トレは必要か?

 

 

この記事の中で書かせていただきましたが、
中学生の成長段階を考えると、
ムリな筋トレは体にかなり負荷をかけます。

 

 

しかし、最低限竹刀をしっかりと振れる、
筋力は必要だと思います。

 

 

残念ながら女子の初心者の子の中で、
竹刀をしっかりと振れる筋力がある子は、
ほとんどいません。

 

 

それは剣道で使う筋肉というものが、
普段使わない筋肉なのが大きな理由でしょう。
ではどれくらいの筋力をつければ良いのか?

 

 

私は片手で竹刀を30本軽く振れる
というのを一つの基準だと思っています。
1年間でようやくこのレベルになりますが、
やはり竹刀の使い方はかなり変わってきます。

 

 

逆に言うと、この筋力を考えずに、
男子と同じように指導している先生が、
すごく多いように感じます。

 

 

まずは竹刀をしっかりと振れる筋力を、
その上で色々なことを教えないと、
変なクセがつく原因になると思います。

 

 

そのためには筋トレもかねて、
やはり竹刀をできるだけ振るのが大切です。
タイヤ打ちができれば最高ですが、
そうじゃなくても、手首だけで竹刀を振るだけでも良いです。

 

 

最低限の筋力がつくまでは、
しっかりと続けるといいでしょう。

 

女子の声の出し方

 

 

中村学園だけに限りませんが、
強豪校の女子の体操や素振りでの声の出し方は、
共通点があるように感じます。

 

 

かなり甲高い声で短く発声しています。
イチ・ニイ・サンではなく
イッ・ニッ・サッというように、
一気に息を吐きだすような発声です。

 

 

中村学園とは別の強豪高校の、
この声の出し方を見た時に、
最初はとても不思議に思いました。

 

 

しかし理由もなくこんなことをしないので、
私なりに分析をしてみたのですが、
おそらく打突直後の声の出し方を、
しっかりと意識するためだろうと考えます。

 

 

剣道では打突と同時に声を出しますが、
めぇぇぇええええん!
というように後半の声を大きくしても、
旗は中々上がりません。

 

 

めえええええぇぇぇん
というように最初の声がはっきりと大きく
出せるようにすることが大切です。

 

 

意外と声を大きくすることだけに気がいって、
どういう風に大きく出すかまで、
考えていない生徒が多いです。

 

 

この発声で体操や素振りをやることで、
最初にハッキリとした発声をできるようになる。
そしてそのためにやっている。
私はそう考えています。

 

 

女子はメンタル指導が大切

 

 

中村学園の練習内容を見て、
一番驚いたのは、練習時間に
ミーティングを取り入れていることです。

 

 

強豪校が稽古時間を丸々つぶして、
ミーティングを行うというのは、
本当に意外でした。

 

 

しかし、これは女子高の剣道部で、
女子しかいない部活ならではだと思います。

 

 

男の私にはあまり分かりませんが、
女子は話をしたり聞いたりすることが、
とても好きな子が多いです。

 

 

自分の意見を言って集団を良くする。
自分の意見を集団に受け入れてもらう。
その結果帰属意識が高まっていく。

 

 

そしてそういったことが女子チームには、
とても大切なのです。

 

 

女子は男子以上にメンタル次第で、
試合結果が大きく変わってきます。
逆に言うとメンタルがしっかりしていれば、
結果もおのずとついてくるのです。

 

 

そのメンタルを安定させるためには、
話をして集団への帰属意識を高める。
これがとても大切なのです。

 

 

私も積極的に話し合いを設けるようにしていますが、
もう少し踏み込んだ内容でやってみようと、
ミライモンスターを見て考えさせられました。

 

 

最後に

 

 

個人的には、女子の指導の方が私は好きです。
それは、女子の方が指導した通りに、
しっかりとやろうとする子が多いからです。

 

 

また、気持ちが前を向いたときに、
グッと力がついて伸びていくのも、
チームで声をかけ合って支え合うのも、
男子以上に強いように感じます。

 

 

チーム内での揉め事が起きるのは、
時々めんどくさいと思いますが、
引退した後もよく顔を出してくれたり、
後輩の面倒をみてくれたりするのも、
女子の良いところのように感じます。

 

 

ミライモンスターで紹介された、
日常での妹尾選手の姿も、
普通の高校生な感じがして、
とても微笑ましく思いました。

 

 

世界選手権大会のメンバーに、
選ばれているということで、
ますます注目されている妹尾選手
これからも頑張ってほしいですね!

 

 

>>弱小剣道部が強くなった秘密

 

 

稽古に臨みましょう

 

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>>初心者の練習方法

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