剣道を始める時期や年齢のベストは?中学生が最後の機会!

剣道を始める時期や年齢のベストは?中学生が最後の機会!

 

友人が息子に剣道をやらせたのだけれど、
いつ始めさせるのがいいと思う?
そんな風に私に聞いてきました。

 

 

私の息子たちは剣道をやってくれませんでしたので、
うらやましいかぎりです。

 

 


 

 

剣道を始める時期や年齢については、
様々意見がありますが、選手として頑張るならば、
中学生がラストチャンスだと個人的には思います。

 

 

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高校生から始めて、大会に出て活躍できる選手になるのは、
かなり難しいのではないかと思います。

 

 

もちろん大人になってから始めることもできます。
段審査を目標にしながら、
剣道を楽しむことは十分にできますし、
大人になってから始める利点もあります。

 

 

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しかし、どうしても剣道独特の動きや、
竹刀を振る時の力の入れ方や抜き方というのは、
中学生までに習得しておいた方がいいのです。

 

 

これはゴールデンエイジという、
科学的に証明されている、
スポーツを習得するための機会が、
中学生の年齢が最後だからです。

 

 

しかしながら、あまりにも早めに始める。
たとえば未就学児の状態で始める。
というのは、私は意味が無いように感じます。

 

 

今回は剣道を始める年齢や時期で、
いつが一番いいかを考えていきましょう。

 

 

ゴールデンエイジとは?

 

 

子供の運動神経が著しく発達する時期を、
ゴールデンエイジといいます。
この時期の過ごし方が、
子供の運動神経、能力に大きな影響を与えます。

 

 

赤ちゃんが歩けるようになり、走り出し、
自転車に乗ったり、箸を使ったりというのは、
神経系の発達がこの時期に盛んだからです。

 

 

具体的な年齢の話をすると、
様々な意見があるので必ずしもこの年齢!
ということはありません。

 

 

私の実感としては、だいたい5歳から15歳です。
しかもこのゴールデンエイジは3つに分かれて、

 

 

5〜8歳 プレゴールデンエイジ

 

9〜12歳 ゴールデンエイジ

 

13〜15歳 ポストゴールデンエイジ

 

 

というように分かれています。
9歳から12歳が神経系がほぼできて、
一番動作を身につけやすい年齢だと言われています。

 

 

中学生の年齢(13歳〜15歳)はその動作を、
成熟させるポストゴールデンエイジと言われています。

 

 

人間の成長は一定ではありませんので、
人によってゴールデンエイジの時期は多少ずれます。
しかし、ここからも中学生が剣道の動作を定着させる、
ラストチャンスだということが分かるでしょう。

 

 

小さいころから剣道を始めると有利か?

 

 

結論から言うと、私は小学校4年生(10歳)ごろが、
剣道を始める適齢期だと考えます。
つまりゴールデンエイジに入るころですね。

 

 

その理由は剣道という競技の特性にあります。
剣道は型がある程度決まっていますし、
動作をしっかりと身につけなければ、
強くなることは難しい競技です。

 

 

この型を覚えるというのは、
脳で考える力と、
考えたことを動作にする。
この二つの力が必要になってきます。

 

 

5歳の子どもに正しい構えをさせる。
小学一年生に足さばきを教える。

 

 

もちろん可能ではありますが、
かなり根気がいる作業になってきますし、
幼い子どもは窮屈な行動が嫌いです。

 

 

また、竹刀や防具といった剣道具は、
小さい子どもにとっては重すぎます。

 

 

この段階で剣道を始めてしまうと、
まず剣道が嫌いになる可能性が高いです。

 

 

そして力が無いのを補うために変なクセが付き、
最終的には伸び悩む場合も多いです。

 

 

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ある程度教える側の言葉の意味を捉えて、
身体で再現できる年齢というと、
プレゴールデンエイジが終わる年齢が、
やはりベストだと考えられます。

 

 

それでも小さいころから剣道をやらせたい!

 

 

上述したように、ゴールデンエイジで剣道を始めるのが
ベストだと私は思います。

 

 

ゴールデンエイジでグンと伸びるように、
小さいころは色々な動きを遊びや、
剣道以外の運動の中で身につける。
こういった過ごし方が良いでしょう。

 

 

しかし、礼儀作法を身につけさせたい。
親と一緒に剣道をやらせたい。
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

 

私が多くの子どもを見てきて感じる、
幼い子どもに剣道をやらせる時のポイントは、
とにかく楽しくやらせる。
この一点だと考えています。

 

 

道場によっては試合に出るために、
基本をある程度やったらすぐに防具をつけて、
実践に入る場合もあるでしょう。

 

 

しかし、打たれて痛い、窮屈でしんどい。
そういったイメージを剣道に持ってしまい、
子どもが剣道を嫌いになってしまうと、
稽古を嫌がるようになってしまいます。

 

 

いざ剣道を行う適齢期になった時に、
嫌いな剣道をやる状態になってしまっては、
せっかく早く始めたことが裏目に出てしまいます。

 

 

小学校低学年から剣道をやっている子が、
中学から始めた子にあっさり抜かれてしまうのは、
剣道に対するモチベーションというのが、
一番大きいと私は考えています。

 

 

道場を見学して、小さい子が楽しそうにやっている。
そんな雰囲気のところがあれば、
私は始めて見るのもアリだと思います。

 

 

子どもも一緒にやる同年代の子がいれば、
楽しくやれる要素が増えます。
小さい子どもに剣道をやらせる時こそ、
道場選びには気をつけましょう。

 

 

最後に

 

 

今回の話は、私の失敗談が背景にあります。
私も子どもに剣道をやってほしかったので、
小学校一年生のころから道場に入れようとしました。

 

 

子どもはあまり乗り気ではなかったのですが、
少し強引に連れて行ったのもいけませんでした。

 

 

その道場は小さい子どもも早い段階から防具をつけ、
実践的な稽古を行う場所でした。
元々やりたがっていなかった息子は、
すぐに稽古に行きたがらなくなりました。

 

 

それでも1年はやらせたのですが、
毎回稽古に行く前に泣いて嫌がる息子を見て、
奥さんに辞めさせあげてほしいと頼まれてしまいました。

 

 

あの時にもっと楽しくできるところでやっていれば・・・。
もう少し大きくなってから始めさせていれば・・・。

 

 

そんな風に思うこともありますが、
今楽しそうに野球をやっている息子の姿を見ると、
これで良かったと思うようになりました。

 

 

今回の内容が子どもに剣道を始めさせようと考えている方の、
参考になればと思います。

 

 

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