竹刀の材質と種類!素材によって耐久性が違う?

竹刀の材質と種類!素材によって耐久性が違う?燻竹って何?

 

 

竹刀選びの条件に、材質や素材を含めよう!

 

 


 

 

せっかく買った新品の竹刀。激しい稽古が続くと、
早いと一週間くらいで竹刀がダメになってしまう時があります。

 

 

もちろん稽古中の竹刀の使い方が悪かったり、
竹刀のメンテナンスを怠ったりしているのも理由かもしれませんが、
仕方のない場合が多いです。

 

 

そもそも竹刀は竹でできていますので、
長い期間使えるほど丈夫にはできていません。
剣道具の中では消耗品という扱いです。しかし、
長持ちする材質を選べば、竹刀の寿命は変わっていきます。

 

 

竹刀を選ぶ時のポイントは、まず長さと重さ。
次に自分の手の大きさなど体に合った、使いやすいものを選びましょう。

 

 

>>竹刀は長さと重さを確認に進む

 

 

>>自分に合った竹刀を選ぶに進む

 

 

今回はさらに3つ目のポイント、材質について書いていきます。

 

 

 

 

竹刀の材料は竹!竹の種類で違いがでる?

 

竹刀は読んで字のごとく竹でできた刀です。
江戸時代に、木刀の稽古ではケガが多いため、
竹を加工して刀に見立てたものが竹刀の原型です。

 

 

形は当時と違いますが、
竹刀は現在でも竹を使って作るものがほとんどです。
しかし、一口に竹と言っても、いくつか種類があります。
竹刀を購入するときにも以下のような材質が書かれている場合があります。

 

 

真竹(まだけ)
桂竹(けいちく)
燻竹(くんちく)

 

どのような違いがあるのか見ていきましょう。

 

真竹と桂竹の違い

 

現在販売されている竹刀の材料となる竹は、
中国から輸入されているものがほとんどです。
国内生産と言われている竹刀も、
中国からの輸入竹を使って国内で作っているものが多いです。

 

 

竹刀用に輸入されている竹にも種類があり、。
大きく分けて真竹と桂竹の2種類があります。

 

 

一般的に
真竹のほうが高価で、適度な柔軟性と硬さをもっている
と言われています。
お店でも、真竹であることをアピールすることが多いです。

 

 

ささくれた時も削ってやればおさまり、長いこと使える
と言われています。また、良い竹が多いため、
職人さんが加工することも多いのが真竹の竹刀の特徴です。

 

 

一方、桂竹は安価で硬い竹刀になります。その硬さゆえに、
折れてしまったり、ささくれだすと中々おさまらなかったりと、
メンテナンス性が低いことが多いです。

 

 

しかし、その硬さが好きで、桂竹を愛用して使っている人もいます。
桂竹を愛用している人に言わせると、
真竹は柔らかすぎるそうです
(振った時の感覚らしく、私にはあまり分かりません)

 

 

真竹と桂竹について調べてみました!

 

 

真竹は肉が厚く弾力性があり、曲げや圧力に対する抵抗性が強いことから
細工物・工芸品などに最も多く利用されている品種です。
また柔らかいため日本にやってきたパンダの食用に用いられることもあります。

 

 

桂竹は材質が硬く曲がりにくいため、建築用に用いられることが多いです。
別名で台湾真竹と呼ばれているようなので、
たくさん種類のある竹の中では、真竹に近い竹刀向きの竹なのかもしれませんね。

 

 

竹はアジア圏で、世界の8割以上が生産されています。
その中でも温暖で湿潤な地域で良く育ちます。
竹刀に使われる竹は繊維が詰まっていて、
硬くてなおかつ弾力のあるものが最高です。
こういった竹は、比較的寒い地方のほうがよく取れるようです。

 

竹にこだわるのも、竹刀選びでは大切ですよね。

 

 

竹を燻してつくる燻竹って何?

 

 

最近よく見るようになった燻竹(くんちく)
普通の竹刀よりも少し色が濃くて黒っぽいのが特徴です。
みなさんのまわりで使っている人はいませんか?
燻竹とはとってきた竹を燻すことで竹の強度をあげたものです。

 

 

燻すために竹刀の色が黒くなっていますので、
この色が気に入って購入する人もいますよね。
では竹を燻すことによって何が起きるのか?

 

 

燻す時の炭の効果で、
竹の表面に炭素が浸透し、硬くなります。
また、竹の中の水分が抜けて身が締まり割れにくくなります。

 

 

先ほど真竹はやわらかくなりすぎるという話をしましたが、
燻すことによってしっかりとした硬さも手に入れることができます。
ただ、燻すという工程が入るぶん、
お値段のほうは少々割高になります。

 

 

 

値段を理解して黒くなった色が気に入ったのなら、
丈夫な燻竹を選ぶのもいいでしょう。

 

とにかく丈夫なカーボン竹刀!ただデメリットも・・・

 

 

私が高校生ぐらいの時
(今から20年以上前ですが)に流行ったのがカーボン竹刀です。
竹ではなくカーボンを使用しているため、
竹の竹刀と比べると何倍も長持ちします。

 

 

ただ、
普及型の竹刀が2000円くらいなのに対して20000円以上する
のが難点です。

 

 

値段が高い分長持ちはします。
しかし、2000円の竹刀の10倍長く使えるかというと、
それは少し難しいかもしれません。

 

 

カーボン竹刀は1種類しかありませんので、
ネットで購入する場合の個体差がほとんどなく、安心して買える
というのは、カーボン竹刀ならではのメリットでしょう。

 

 

現在中学校の大会などでカーボン竹刀を使う選手はほとんど見なくなりました。
一時期は10人に1人はカーボン竹刀を持っていたように感じますが、
おそらく現在は100人に1人もいないような気がします。
おそらくカーボン竹刀のデメリットを感じる方が増えたからではないでしょうか。

 

 

カーボン竹刀のデメリット
1とにかく高い
2竹刀の手入れを覚えられない
3重い
4素材が硬くてしなるためか、打たれると痛い

 

 

特に竹刀の手入れ(削ったり、油を吹いたり)を覚えられない
のは、初心者にとってはかなりのデメリットです。

 

 

また、打突の感覚が竹とは違うため、
相手に痛い思いをさせたり、
良い打ちができなかったりと、
上達という面でも不向きだと考えられます。

 

 

しかし、カーボン竹刀はとにかく丈夫だというメリットがあります。
お金に余裕があるようでしたら、
予備用に一本竹刀袋に入れておく
のがいいかもしれません。

 

 

また、胴張りのカーボン竹刀なども出ているようですので、
気に入ったものがあれば購入してみてはいかがでしょうか。

 

 

最後に

 

世の中には多くの竹刀が出回っています。
個体差を考えれば、同じ竹刀という物はこの世に一つもない
と言ってもいいでしょう。
それが竹という植物を使って作る竹刀の良さでもあります。

 

 

ただ、同じ竹の種類、工法で作っていたとすれば、
人の感覚で分かるほどの違いは無いでしょう。

 

 

もし今の竹刀に不満があったり、
友人の竹刀を使った時に良かったりした時は、
竹の材質に注目するのも良いでしょう。

 

 

みなさんも竹刀を選ぶときに、竹の種類や材質にこだわってみてはいかがでしょうか。

 

 

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