中学生から剣道を始めたい?中学生から始めるメリットも!

中学生から剣道を始めたい?中学生から始めるメリットも!

 

 


 

 

私の学校には、毎年初心者の生徒がたくさん入ってくれます。
というか、ほとんど初心者なので、
経験者がきてくれると嬉しいのですが・・・(笑)

 

 

別のページにも書きましたが、初心者ばかりの私の学校でも
気持ちと努力次第で、十分経験者と同じように
戦えるようになっていきます。

 

 

しかし、そうはいっても、
毎年5月に新入部員を対象に行う部活動懇談会では、
保護者から不安の声が毎年のようにあります。

 

 

今回は中学生から始めても大丈夫という話と、
むしろ中学生から始めたほうが良いこともある
という話をしていきたいと思います。

 

 

中学から始めても経験者に追いつける!?

 

 

 

 

毎年新入部員の保護者からは、以下のような心配の声があがります。

 

 

家族も知人も誰も剣道を知らないけど大丈夫ですか?

 

中学生から始めても、練習についていけるでしょうか?

 

運動音痴なのに、急に剣道部に入るって言いただして・・・

 

 

防具や剣道着、竹刀などにかかるお金については、
特に質問は出ないのですが、
それは、入部前に保護者に伝えてあって、
了解を得た生徒のみ入部できるようにしているからです。

 

 

人によっては一番気になることかもしれませんので、
そういった方は下のページを参考にしてみてください。

 

 

>>剣道を始めるときにかかるお金に進む

 

 

保護者の方から出る質問でやはり一番気になるのは、

 

中学校から始めても経験者に追いつけるのか?

 

ということだと思います。
何をもって追いつくというかは分かりませんが、
部活の指導体制がしっかりしていれば、本人の努力で
互角に試合ができるようにはなります。

 

 

中学校の部活は顧問の先生の力量にかなり左右されます。
剣道部を見学して、初心者で始める子が多く、
大会などで成績を出しているような部活ならば、
きっと初心者の人でも強くしてくれるでしょう。

 

 

今まで運動をあまりしてこなかったから心配!

 

 

 

 

他の部活の先生と話していると、
中学校から始めたにもかかわらず、
小学生時代にやっていた競技のおかげで
初めから上手にできる子がいたという話を耳にします。

 

 

例えば野球をやっていた子がソフトボールをやったり、
バスケットボールをやっていた子がハンドボールをやったり、
と言った場合、前の競技がきっと活きてくるでしょう。

 

 

野球選手がゴルフをやるとすごく上手だというのも、
きっとミートの感覚が分かっているからでしょう。

 

 

しかし、剣道という競技は、
他の競技と動きや使う筋力が異なるため、

 

 

○○をやっていたおかげで剣道も初めからできました。
ということが、ほとんどありません。

 

 

そのため、初心者の子達はスタート時、みんな同じ状態です。
野球をやっていた子も、バスケットをやっていた子も、
その競技のおかげで剣道が上手にやれるということはありません。

 

 

私は今まで運動をしてきたことも無いし・・・
と、剣道部に入ることをためらっている人もいるかもしれません。

 

 

しかし、隣の席の足の速い子よりも、
後ろの席のボールを遠くまで投げられる子よりも
ひょっとしたら、あなたのほうが剣道は上手にできるかもしれません。
迷うくらいならぜひ始めてみませんか?

 

 

中学生から始めるからこそのメリットとは!

 

 

中学生から始めるよりも、
小学生の時に始めておいたほうが良い。
と、考えている人も多いと思いますが、
中学生で始めるからこそのメリットもあります。

 

 

私が考える中学生から始めることのメリットは、
以下の二点です。

 

 

1 説明したことへの理解力がある

 

2 竹刀を振ったり動いたりする筋力・体力がある

 

 

説明したことへの理解力がある

 

 

特殊な競技である剣道なので、
初めはみんな、足の動きや竹刀の振りがメチャクチャです。
どんなに強い剣道選手も、
初めはみんなこの状態だったと思います。

 

 

小学生から始めた経験者の生徒も、
今はスムーズな足さばきをしていますが、
最初の半年くらいは、きっと
足さばきの練習ばかりだったでしょう。

 

 

小学生と中学生の大きな違いは理解力です。
先ほどの小学生から始めた経験者は、
竹刀の握りや足の形などを理解するのに、
何日もかかったかもしれません。

 

 

いえ、頭で理解するというよりは、
とにかく繰り返しやることで、体で覚えたのかもしれません。

 

 

体で覚えるというのは、動きが染みつくという意味でもあるので、
確かに良い面もあると思います。ただ、
頭で理解して動くのよりも、何倍も時間がかかるのは確かです。

 

 

しかし、中学生ならば、順番に話をしていけば、
ほとんどの場合理解してくれます。
小学生なら何日も理解するのにかかることを、
中学生なら1時間で理解できるのです。

 

 

剣道において理解する力というのはとても大切です。
なぜこの練習をするのか、どうしてこの動きをするのか。
こういったことを考えながらやることによって、
稽古が試合にどんどんつながっていくのです。

 

 

小学校低学年の1年間の経験などは、
中学生が本気で練習すれば、
3ヶ月くらいで追い越せると思っています。
(もちろん経験の濃さで違いはあります。)

 

 

中学生ならではの理解力は、上達するメリットになります。

 

 

竹刀を振ったり動いたりする筋力・体力がある

 

 

 

 

先ほどの理解力と重複する部分がありますが、
中学生にもなると、多くの子どもは体がかなりできてきます。

 

 

小学生だと振るだけで精いっぱいだった竹刀を、
腕の力でしっかりと操作することができます。

 

 

私が今まで見てきた経験者の中には、
筋力があまり無い、小さいころからやっていたせいか、
変なクセがついてしまっている子がいました。

 

 

剣道はすごく筋力が必要なわけではありませんが、
竹刀を片手でしっかり振ることができるくらいの、
筋力はやはり必要です。

 

 

>>剣道に筋トレは必要?に進む

 

 

中学生ならば、ある程度の筋力がありますので、
変なクセがつく可能性が減っていきます。
逆に言えば、変なクセがついてしまっている経験者を、
追い抜く可能性が上がるということになります。

 

 

しっかりとした稽古を積むことで、
中学生から始めたメリットを最大限に活かしましょう。

 

 

最後に

 

中学生から剣道を始めるメリットについては書いていきましたが、
それでも経験者と比べると、初期値の違いが大きく出ます。

 

 

いくら努力をしても、経験者の生徒が同じだけ努力をすれば、
その差が埋まることはあっても、追いつくことはできません。

 

 

ただ、それは中学生の2年4カ月という
短いスパンで見た場合の差であって、
剣道はその後もずっと続けることができます。

 

 

中学生や高校から始めた人が、
全国の舞台で活躍することもあるのが剣道の良さです。

 

 

継続は力なり。いつ始めても遅いということはありません
ぜひ剣道を始めて続けてほしいと思います。

 

 

>>弱小剣道部が強くなった秘密

 

 

剣道の魅力を語ります

 

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