場外などの決められた反則【よくある反則】

剣道での反則行為を知る!倒れ方や避け方にもルールが!

 

 

反則をしないのは無理!
でも避けることはできる!

 

 

 


 

 

剣道の反則行為はたくさんあります。
そのなかでも反則を2回犯すと
相手に一本与えるものはたくさんあります。

 

 

1回の大会の中で、
反則で試合が決まるシーンは必ず目にします。
ここでは反則について詳しく解説していきます。

 

 

剣道の反則はたくさんある。

 

 

一発アウトの反則以外の反則は、
二回犯した場合は相手に一本与えることになっています。
この反則はたくさんあるのですが、主なものをあげます。

 

 

 

1.相手に足を掛けまたは払う。

 

2.相手を不当に場外に出す。

 

3.試合中に場外に出る。

 

4.自己の竹刀を落とす。

 

5.不当な中止要請をする。

 

6.試合中に自分の竹刀の刀部をさわる。

 

7.相手の竹刀をさわる。

 

8.倒れた時にうつ伏せになる。

 

9.不当な鍔迫り合い。

 

10.時間の空費をする。

 

全て細かく書いていくと分かりにくいですので、まとめて書いていきます。

 

場外反則について

 

 

場外反則は剣道の反則の中では
最も多い反則では無いでしょうか。

 

 

場外反則の定義は、

 

1.片足が完全に境界線外に出た場合。

 

2.倒れたときに、身体の一部が境界線外に出た場合。

 

3.境界線外で、身体の一部または竹刀で身体の一部を支えた場合。

 

この3つです。

 

 

境界線(ライン)に足の指が少しでもかかっていたら
反則にはなりません。
完全に足が出た場合のみ反則となります。

 

 

 

 

倒れた場合は少しでも境界線(ライン)の外に体が出たら反則です。
竹刀が場外に出た場合でも、

 

 

身体を支えるために出したものでなければ反則ではありません。
まあ、体を支える以外で竹刀が場外に出ることはほとんどありませんが。

 

 

 

 

また、場外に相手を不当に出す行為も反則です。
この不当という表現が曖昧ですが、私の感覚としては

 

 

鍔迫り合いの状態から2回以上押す。

 

技を出さずにぶつかり相手を押しだそうとする。

 

という行為が見られた時点で合議をかけるべきだと思います。
また、反則で試合が決まることをできるだけ避けるために、
境界線近くでの押し合いになりそうな場面では、
試合を止め仕切り直すことが多いです。

 

 

 

 

ちなみに上の動画で、西村選手が梅ケ谷選手を押し出すシーンがあります。
試合動画の最後ですね。
何とも言えませんが、技も出さすに押しているので、
私としては不当な押し出しのように感じます。

 

 

梅ケ谷選手が大好きな私としてはせめて合議をかけてほしかった・・・。

 

 

竹刀を触る行為について

 

自身の竹刀の刀部や相手の竹刀を触る行為は反則
とされています。

 

 

 

 

もちろん竹刀が身体の一部にからまったのをほどく時に、
瞬間的に触れてしまったような場合は例外だと考えられます。

 

 

試合中に中結がずれてしまったのに気づいて
、中止要請もかけずに竹刀を直した場合はもちろん反則
になるので気をつけましょう。

 

 

不当な中止要請

 

不当というのは、
特に理由もなくタイムをかけた時のことです。

 

 

中止要請をかけた時には必ず主審に
その理由を言わなくてはなりません。

 

 

中結がずれていたのに気づき中止要請をかけた場合は、
直す前に必ず主審に伝えましょう。

 

 

辞めがかかったことに安心して、
勝手に中結を直してしまうと、
主審は中結がずれていたことを確認できません。

 

 

ちなみに中止要請は、相手が技を出そうとしているときや、
縁が切れていない状態の時に行わないようにしましょう。

 

 

主審が「止め」をかける前に打たれた場合、
一本になります。

 

 

また、中止要請をする場合は
手を挙げて発声することとなっています。
発声が無くても止めをかける場合が多いですが、
正式には「タイム!」と声をかけるようです。

 

 

これは私も最近知ったのですが、
機会があって参加した全国レベルの大会の監督者会議で言われたのでこ
れが正しいようです。

 

 

竹刀を落とした場合

 

竹刀が手から離れて落としてしまった場合は反則です。

 

一瞬両手から竹刀が離れてしまったが、
落とさずに握り直したという場合は問題ありません。

 

 

ただし、明らかに両手から離れてキャッチしたような形だと、
反則になるかもしれません
(例えば空中にかなり浮いた竹刀をキャッチした場合)
まあ、そんな状況はめったにありませんが・・・。

 

 

 

 

と思ったら上の動画がありました。0:50〜です。
判定まではわかりませんが、
一度床についているので反則になるのでしょうか・・・笑

 

 

地元の七段・八段の先生数人に聞いたのですが、
竹刀が両手から離れた場合、
地面に落ちなければ大丈夫なようです。

 

 

何にせよ、鍔迫り合いからの別れ際や、
技を出して近づいた瞬間などは要注意です。
竹刀を急にはじかれた時に落としてしまうからです。

 

 

 

 

先ほどと同じ動画ですが、竹刀を落とす瞬間が流れています。
落とすタイミングはやはり、鍔迫り合いからの
別れ際や、技を出して近づいた瞬間ですね。

 

 

倒れた時にうつ伏せになる

 

 

審判細則には、
「倒れたとき、相手の攻撃に対応することなく、うつ伏せなどになる。」
とあります。

 

 

試合中に相手が倒れた場合、
一撃は技を出すことが許されています。
剣道でうつ伏せになってしまうと、
打突部分が全て隠れてしまい、相手は技を出すことができません。

 

 

もちろん最初からうつぶせに倒れた場合は例外ですが、
仰向けに倒れた場合は、
素早く防御姿勢に入らなければなりません。

 

 

試合中に相手が倒れて、
何もせず止まっている心優しい(?)生徒が時々いますが、
こういったルールをおさえておくことで、
とっさの時に技が出るのではないでしょうか。

 

 

番外編(変形な構え)

 

 

これは中体連だけのルールだけでしょうが、
左手の拳を目線より上に持っていき、
面と小手と胴を防ぐ避けかたを言います。

 

 

応じ技を出すために一瞬その形になるのは大丈夫ですが、
相手の動きに合わせて変形な構えを出すのは、
現在は厳しく禁止されています。

 

 

ちなみに中体連独特のルールであり、
道場連盟の大会などでは、反則対象になりません。

 

 

しかも、一度目は注意という意味で
「指導」というのが入ります。
これも独特なルールなので注意が必要です。

 

 

旗を片手に持ち、反対の手を指導対象の生徒に差し出し
「指導!」
と宣言します。

 

 

昔は三所避けと言われていましたが、
現在は変形な構えと中体連では呼んでいます。

 

 

高校生以上で突きが出てくると、この避けかたも有効と言えないのですが、
中学生においては最強の防御ですね。

 

 

ただ、私も大好きな内村選手なども試合ではよく使っているので、
なかなか無くなることはなさそうです・・・。

 

 

この動画を見ると、内村選手が三所避けをしているのが分かります。
世界大会で、絶対に負けられない試合でしたので仕方がないのかもしれません・・・。
最近では高校生や大学生もこの三所避けを多用しながら試合を進めていくシーンをよく見ます。

 

不当な鍔迫り合い、時間の空費をする。

 

別の項目に書いてありますので、参考にしてください。

 

 

>>剣道のルールは曖昧に進む

 

 

ちなみに世界大会では
鍔迫り合いの反則のオンパレードな気がしますが、
反則にはなりません。テレビで見た中学生が真似するので、
統一してもらえるとありがたいのですが・・・。

 

 

>>弱小剣道部が強くなった秘密

 

 

一本の基準が分かった人方はクイズに挑戦

 

 

>>審判クイズに進む

 

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