竹刀の手入れの仕方を知る!ささくれや竹刀油について!

竹刀の手入れの仕方を知る!ささくれや竹刀油について!

 

 

自分の刀(竹刀)を大切に!!

 

 


 

 

剣道の稽古をする時に、
一つだけ必要なものがあるとしたら、それは竹刀です。

 

 

体育の授業や初心者の子の練習も、
竹刀が無いことには何もできません。

 

 

剣道をやる上で何よりも大切な竹刀。
しかし素材が竹であるため、使ううちに傷んできて、
最後は処分しないといけなくなってしまいます。

 

 

最近は竹刀も安くなったので、
ささくれが出たり少し割れてしまったりしたときに、
捨てて新しいものを使う人も少なくありません。

 

 

しかし、竹刀は少しくらいの傷み方ならば、
手入れをしてあげれば使い続けることができます。
竹刀の手入れも剣道の大切な稽古のひとつです。
ここでは竹刀の手入れの仕方を学びましょう。

 

 

竹刀のささくれ対処法

 

 

ささくれは、竹刀で頻繁に起きるトラブルです。
人によっては折れるほうが多い人もいるかもしれませんが、
私はささくれることが多いです。

 

 

ささくれの処理ができるようにならないと、
大きなけがにつながります。
稽古中にも竹刀にささくれが無いか確認して、
ささくれの処理ができるようになりましょう。

 

 

ささくれが起きた場合、一度全てばらして削るのが正しい方法です。
もし竹が割れてしまったり、ささくれがひどい場合は
竹刀をばらして竹を交換しましょう。

 

 

>>竹刀の組み立て方に進む

 

 

そこまでいかない軽いささくれならば、
私は竹刀を組んだまま、
紙やすりで削ってしまいます。
下に参考動画を載せておきます。

 

 

 

 

 

上の写真のように、ささくれがおきている部分に
紙やすりを差し込んで削れば
簡単にささくれが直せます。

 

 

 

ちなみに紙やすりには、番号がついていて、
上の写真のように数字が少ないほど粗い目の紙やすりです。

 

 

私は普段120番と240番と400番を持っています。
最初に120番か240番でざっくり削って、400番で整えます。

 

 

竹刀の奥までささくれている、ひどいささくれの場合は、
竹刀を少しばらさないといけません。
竹刀の組み方、ばらし方は別のページで詳しく紹介しています。

 

 

>>竹刀の組み立て方に進む

 

 

 

竹をバラバラにしてささくれを削る場合は、
上の写真のように弦を緩めて先革と中結をはずします。
そのままはめて使いますので、
この時弦から部品を外さないようにしましょう。柄革もそのままです。

 

 

 

そのまま竹を開きながら、ささくれをきれいにとりましょう。
このささくれをとるためには、カッターなどでもいいのですが、
専用の道具があると便利です。

 

 

竹刀を削る場合には、以下の3つの道具がおススメです。

 

 

1竹刀削り「匠」

 

2金属製竹刀削り

 

3サンドペーパー型竹刀削り「竹磨くん」

 

 

竹刀削り「匠」

 

 

竹刀削り専用に設計された商品です。
写真のように部分によって形が違い、
竹刀の角にそって動かすことによって、
きれいにささくれをとることができます。
下の動画を参考にしてください。

 

 

 

金属製竹刀削り

 

 

 

こちらはピーラーのようにささくれをとるものです。
「匠」のように削る部分にそのままフィットするわけではありませんが、
しっかりとささくれをとることができます。

 

 

サンドペーパー型竹刀削り「竹磨くん」

 

 

 

削った後の仕上げに表面を滑らかにすることができる商品です。
紙やすりで全く同じ効果があるのですが、
四角くなっているので削りやすいです。

 

 

また、刃物が危ない小さい子どもでも、
粗目と細目を使い分けることで
きれいにささくれをとることができます。

 

 

上記の道具と下で紹介する竹刀油は、
私の学校は部室に常に2セットほど用意してあります。
ささくれの処理をできるだけやらせるためには
道具の準備も必要ですからね。

 

 

仕上げは竹刀油

 

 

ささくれを削った後には、竹刀油を吹いておくといいでしょう。
この油をつけることで、竹刀に油分が浸透して
、竹刀に必要な油分を補い、竹刀の寿命がアップします。

 

 

さらに竹刀の四つ割り接触面を滑りやすく、
かつ粘り強くしますので、竹刀が割れにくくなります。

 

 

冬場などは竹刀の油分が無くなり乾燥するので、
ささくれや割れが起きやすくなります。
竹刀油を手入れの仕上げに使いましょう。

 

 

油を塗った後は、乾いた布でよく拭く必要があります。
余分な油を残しておくと、逆に竹刀を痛めたり、
最悪相手の目に入ってしまう場合があります。

 

 

使い方はとっても簡単です。
竹刀にさっと竹刀油をスプレーして、乾いた布で拭きあげましょう。
竹刀油が無いけれど、緊急で油を塗りたい場合は、サラダ油がいいでしょう。

 

 

オリーブオイルやごま油は、良い匂いはしますが、
余計な成分が入っているのでダメです(笑)

 

 

昔の人は、キッチンの近くに竹を置いておき、
料理から出る油を竹刀に染み込ませたりもしていたそうです。
ここからも竹刀における油の重要性がよく分かりますね。

 

 

また、ろうそくのろうを塗るという方法も昔からあります。
こちらは四つ割り接触面を滑りやすくするためのものですので、
油分を補うためには、やはり油を塗りましょう。

 

最後に

 

剣道を続ける中で、竹刀のささくれは必ずおこります。
ささくれをそのままにしておくと、面の隙間からとんで
目に刺さるなどの大きな事故につながります。

 

 

私の友人は目にささくれがささり、
一時視力が落ちてしまいました。
(幸運にも現在は元の視力に戻りました)

 

 

一緒に稽古するなかまを守るためにも、
必ずささくれが起きた時は対処をしましょう。

 

 

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きれいに洗った剣道着で練習しましょう!

 

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