剣道男子の指導方法のコツ!男子の指導は雑でいい?

剣道男子の指導方法のコツ!男子の指導は雑でいい?

男子の指導は難しい??

 

 

 


 

 

私が男だからでしょうか男子の指導は、
女子と比べるとかなり雑にやっています。

 

 

雑にやるというと、悪い印象があるかもしれませんが、
ある程度の雑さが男子の指導では大切です。
あまりにもきめ細やかに指導しようとすると、
思い通りにやらない男子にイライラしてしまいます。

 

 

剣道女子の指導方法のコツに進む

 

 

ある程度自分たちに任せながら、
ポイントを押さえて指導する。
これが男子の指導で大切な部分だと考えています。

 

 

ここでは男子の指導方法について考えていきましょう。

 

男子と女子の剣道の違いは違う項目で書かせていただきました。

 

剣道における男子と女子の違いに進む

 

 

男は目的のために集団をつくる。

 

男子は基本的に飽きっぽくて、やる気にムラのある生徒が多いです。

 

 

稽古中もふと気を抜いてさぼってしまう生徒もいます。
こういった場面では、
短くハッキリとダメな部分を指摘して終わりにします。
あまりクドクドしゃべっても、男子にはあまり効果はありません。

 

 

稽古中にはマイナスの要素が多い男子ですが
試合や大会で勝ちたいという思いは、女子よりも強い場合が多いです。
試合に勝つためなら、チーム内でも指摘しあいますし、
お互いに高めう行動をとろうとします。

 

 

男子の場合は、

 

「この練習は強くなるのに効果がある」
「この先生の言うことを聞いておいたほうが強くなれる」

 

 

という印象が大切になります。
目標を達成するために必要なことならば、
従ってやるといった感じでしょうか。

 

 

よく言われる、
男は目的のために集団をつくるという言葉が、男子にはピッタリです。

 

 

男子をやる気にさせるには、
目標に対する強い気持ちと、それに近づいているという実感を持たせる
ことが大切になります。

 

 

それにはやはり、しっかりと目標を書かせたり、
口で言わせたりするように、常日頃から声掛けをすることが必要です。
例えば

 

「今度の大会の目標は何だった?」
「レギュラーになるためには、誰に勝てないといけない?」

 

と、質問をして自分の口で今の目標を再確認させます。
そうすることで目標に対する強い気持ちを持たせるようにしていきます。
また、練習中にも

 

「この技は○○中学校の○○に有効だね」
「これができるようになれば、試合のこういう場面で使えるよ」

 

と、実際の試合、対戦相手を意識するように声かけすれば、
練習へのモチベーションも高まっていきます。

 

 

このように男子には
その気にさせる声かけと、短くポイントを押さえた指導
が大切だと私は考えています。

 

男子は勝手に自分の剣道をつくる。

 

男子を指導していると、
教えていることと違うことをする時があります。

 

 

例えば小手面を大きく肩を使ってやるように指示したときに、
面の振りを悪気無く勝手に小さくする生徒がいます。
昔は指示を無視しているように感じて、
そういった生徒を厳しく叱っていました。

 

 

しかし、今はこれが男子の特徴なのだと理解して、
練習の意図と大きくずれている時以外は見守るようにしています。

 

 

男子の場合、指導者が教えたことに
何かしらアレンジを勝手に加えていきます。
変なクセがつきやすいのも男子のほうが多いと感じます。

 

 

指示された練習をそのままやろうとしないのは、
指導者としては腹が立つこともあります。
ただ、試合中には、そのアレンジが良い方向にはたらくことが多々あります。

 

 

その子特有の得意技や、得意な間合いができてくると、
試合中もその場面をつくるように考えてやる
ようになってきます。

 

 

生徒が自分の剣道のスタイルと大きく違うと、
違和感を感じるかもしれません。

 

 

ただ、そこを認めてあげれば、
その子のスタイルで勝つために足りない部分を指導してあげることができます。
その方が指導が生徒に入っていきやすいことも、経験の中で学びました。

 

 

例えばガンガン攻めて相手を崩していくスタイルの指導者が、
応じ技を軸にしている生徒を見たら、
待ち剣のように感じるかもしれません。

 

 

そこでその生徒のスタイルをガンガン攻めていくものに変えるよりも、
攻めて相手を引き出していくようにアドバイスしたほうがしっくりくると思います。

 

 

もちろん基本の部分のように、
必ず指導しなければならないところはありますが、
その子なりのアレンジや得意分野を認めて伸ばしてやる
のも男子の指導では大切だと感じています。

 

 

最後に

 

男子は自分勝手な部分もあるし、
変なプライドを持っているので扱いづらい部分があります。
しかし、自分たちでやっていくという気持ちは、
女子よりも大きいことが多いです。

 

 

目標や考え方などの大きな道筋だけは与えて、
ある程度は生徒たちに任せながら進めさせるという、
指導者のゆとりのある気持ち
が、男子指導には大切です。

 

 

あっと驚く変化を楽しむ気持ちで、
良い意味で雑に男子指導を楽しんでみましょう。

 

 

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