剣道に身長や体格は関係あるのか？中学は体格が大切？
体重別で階級が無いのが剣道！
私は小学生のころ、背が低くて
背の高い年上の子と稽古をすると、
体格差のせいで面を打つことができず、
悔しい思いをしました。
背が早く大きくなりたくて
毎日給食で出る牛乳を３本飲んだり
鉄棒に休み時間にずっとぶら下がっていたり
今思うと涙ぐましい努力をしていました（笑）
しかし、身長差があるから試合で勝てないかというと
そういうわけではありませんでした。
背が低いなら低いなりに戦い方を考えて、
足を使って下を攻める剣道のスタイルに
変わっていきました。
剣道は対人競技にしては珍しく、
体格差がそれほど試合の結果に影響しません。
と、いわれていますが、中学生に関して言えば
やはり体格が剣道に影響すると言わざるを得ません・・・。
今回は剣道における体格差について書いていきます。
剣道の試合で身長や体格はそれほど大切なのか？？
今回身長と体格差を考えるために
最近の全日本選手権優勝者の身長を調べてみました。
インターネットでの情報なので
多少違う場合があるのでご了承ください。
勝見洋介 １６９ｃｍ ２０１６年優勝
竹ノ内佑也 １７８ｃｍ ２０１４年優勝
内村良一 １７０ｃｍ ２００６ ０９ １３ 年優勝
現在の男性の平均身長が１７３ｃｍくらいです。
体格では不利だと思われる勝見選手や内村選手が
優勝しているので、
身長はそれほど剣道には影響がないようです。
竹ノ内選手や正代選手のように、
体格的には恵まれている選手たちも、
韓国選手との試合を見ると、
やはり小柄に見えてしまいます。
しかし、その身長差で勝っているところを見ても、
剣道における身長差はそこまで影響がないようです。
中学生は体格が大切なのか？背が低いと不利になる。
先ほどは全日本選手権に出る選手の話でした。
全日本レベルになると、体格差はそこまで影響しない
という結論でしたが、中学生になると
話は少し変わってきます。
中学生においては、ハッキリ言って、
同じレベルの剣道ならば
体格差がそのまま試合の結果に出ます。
中学生はまだ成長期であるため、
同学年であっても、大人と子どもくらい
身長差が出てくる場合があります。
また、自分の身長を意識した剣道というのが
まだ確立されていないため、同じくらいの実力だった場合、
身長の高い方に軍配が上がることが多いです。
さらに、中学生の場合は身長だけの問題ではありません。
身長が高いということは、そのまま
体がしっかりと出来ている
ことにつながっていきます。
身長だけではなく、筋力や運動神経にまで
影響されてしまうのです。
もちろん背が低くても、勝っていける選手はいます。
しかし、他の選手に負けない身長（体ができている）
があれば、試合を有利に持っていくことが可能です。
下の動画は貴重な内村選手が中学時代に行った
全中の決勝戦の映像です。
動画を見て分かるように、
内村選手も中学時代は決して背の低い選手ではなかったようです。
私の勤める県でも、やはり勝ち上がっていく選手は
体ができている選手の場合がほとんどです。
下の動画は全中の団体戦の決勝です。
ほとんどの選手が、良い体格なのが分かります。
これを見て少しわかっていただけたように
中学生においては大人ほど体格における差は小さくありません。
背の低い中学生は、剣道の試合でどうすればよいのか。
中学生では体格差が試合に出ると言っても、
身長ばかりは成長に幅があるので、
どうしようもできないです。
私の学校でもセンスがあるけれど、
背が低いために中学時代は活躍できず
伸び悩んでいた生徒がいました。
彼は中学3年生の時点で１５５ｃｍありませんでした。
しかし、高校生になってから急激に背が伸びて、
それと同時に力強い剣道にかわり、
大学時代にはインカレに出場していました。
背が低い時期があったため、
技のレパートリーもたくさんあり、
足を使った剣道を続けてきました。
その成果が遅咲きではありましたが
結果に出てきたようです。
身長が低いからといって腐らずに、
今できる自分の剣道を考えて
稽古を続けていくことが大切であると、
彼から教わりました。
背が低いと悩んでいる中学生もいるかもしれませんが、
最後には自分のためになると信じて
今できることを続けることが大切です。
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