初心者こそ早めに試合を経験せよ!

初心者こそ早めに試合を経験せよ!

できるだけたくさんの試合をしよう!

 

 

 


 

 

毎日の稽古の中で、
初心者は特に基本打ちを中心に、
練習をしている人も多いでしょう。

 

 

基本打ちは基本はもちろん試合を意識した練習だと思います。
それらの練習をすることで、より良い結果につながっていくでしょう。

 

 

しかし、練習をどれだけしても試合でそれが出なければ意味がありません。
普段の練習と同じようにやろうとしても、やはり
試合には試合なりの緊張感や動きがあるのです。

 

 

特に初心者はここがなかなか分かりません。
ここでは練習中に試合を導入することによる効果について書いていきます。

 

初心者と経験者の大きな差はどこ?

 

 

試合に勝つために必要な練習は何か?

 

と聞かれたら、私は

 

試合をすることです。

 

と答えます。(笑)
特に中学校から始めることの多い私の学校の生徒達は、
試合経験をどれだけ積ませたかが最後にでてきます。

 

 

初心者から始めた生徒は、
経験者と比べると圧倒的に試合経験値が足りません。
特に大会での試合は、初めて出場してから引退するまで2年間もありません。

 

 

私が思う初心者と経験者の圧倒的な差はここにあると考えています。
さらにこの差は普段の練習にも出てきます。

 

 

試合経験の無い生徒は、ただ漠然と面を打っているところを、
経験者の生徒は間合いや足運びを意識しながら打つことができます。
たったそれだけの差でも、
毎日の練習になると大きな差がついていってしまいます。

 

 

できるだけ早い段階から、試合を意識した練習をするためにも、
積極的に試合を組んでやらせていかなければなりません。

 

 

初心者に対する試合での指導

 

 

初めて試合をした生徒は、
ほぼ全員自分の力を発揮できずに終わります。試合前に、

 

とりあえずまっすぐ基本通りに打っていけばいいよ

 

というアドバイスをしても、体が緊張して動かず、
打っていくことすらできません。
そして、そこで悔しい思いをして学ぶのです。
この経験はできるだけ早めにしておいたほうがいいでしょう。

 

 

私は毎年夏休みの終わり(初めて4カ月ほど)
に部内戦をやることにしています。

 

 

相手は一つ上の学年の、あまり上手ではない生徒を選ぶようにしています。
1年生でも、4ヶ月もいれば何となく先輩の実力順は分かっています。
この試合で、その相手にすらも手も足も出ないことを実感させます。

 

 

負けず嫌いな子は悔しくて涙を流すこともあります。
そういった子は強くなれます。

 

 

できないのは分かってやらせたのですが、私は
全く動けなかった生徒達を厳しく指導することにしています。

 

 

この4カ月の練習はいったい何だったのか。
声を出すこともできないなんて話にならない。
逃げているだけだったら、剣道部の子じゃなくてもできる。

 

 

かなりきつめの口調で言います。
(もちろんその指導をしても大丈夫だという確信をもってですが)

 

 

そうすることによって、2回目の試合は見違えるほどよくなります。
できないなりに、積極的に打っていくようになります。
必死に何とか頑張ろうとします。

 

 

そこでしっかり褒めてやることで、
さらに次の試合につながっていくのです。
また、普段の稽古中でも試合の場面を想定しながら話をした時に、
理解度が変わっていきます。

 

 

試合ができるようになるまで待っていては、いつまでたっても試合はできません。

 

 

初心者こそ積極的に試合を組んであげましょう。

 

 

初心者に試合をどうやってやらせるか。

 

 

 

たくさんの試合経験を積ませたいのなら、
練成会などの大きな練習試合に出かけることが一番です。
同じ時間で、20試合ほど経験できますからね。

 

 

しかし、残念ながら初心者を練成会に連れて行くのは難しいです。
なぜならほとんどの場合生徒審判なので、
初心者の子は審判が全くできないからです。

 

 

>>審判をして一本を知るに進む

 

 

ではどうするか。もっとも手軽なのは部内戦です。
部活の練習中に試合を組んでやるのです。

 

 

これのデメリットは、私の学校のように
武道場が1面しか試合場をとれない場合、
他の練習が全てストップしてしまうことです。

 

 

もし2面とれる武道場ならば(うらやましい!)
上級生の練習と分けてやるのも効果的でしょうね。

 

 

しかしいつも同じ相手では、緊張感も無くなってきてしまいます。
そこで練習試合の時に、初心者を連れていく
(もしくは連れてきてもらう)のも手の一つです。

 

 

そうすれば、休憩中や試合の合間に、初心者の子たちも試合をすることができます。
もちろん相手の学校の先生と事前に話し合う必要があります。

 

 

初心者にとっては、試合ひとつひとつが貴重な経験になっていきます。
また、試合での指導が一番浸透しやすい時期でもあります。
ぜひ試合を積極的に組んで、剣道の上達を目指しましょう。

 

 

>>弱小剣道部が強くなった秘密

 

 

初心者でも強くなれる!

 

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