通う中学校に剣道部が無い?剣道部をつくるには!

通う中学校に剣道部が無い?剣道部をつくるには!

剣道部が無いのは困る!?

 

 

 


 

 

剣道部に入りたいと思っている人のなかで、
進学する中学校に剣道部が無く、
困っている人も多いと思います。

 

 

剣道部はマイナーな競技なためか、
潰されてしまうことが多い部活です。

 

 

剣道部が無いのなら、ぜひ作ってほしい!
そう思う保護者の方も多いと思います。
しかし、部活をつくるというのは簡単なものではありません。

 

 

今回は剣道部の無い中学校で剣道部をつくるためには
どうすればよいのかということについて書いていきます。

 

 

剣道部は真っ先に潰されてしまう部活?剣道やりたい人は?

 

 

剣道という競技は、野球やサッカーと比べると
とてもマイナーな競技です。
指導できる人も限られていますし、
剣道部に入部する生徒も少なくなっているのが現実です。

 

 

私の勤める市内でも剣道部が無くなる学校が
この10年間で2つありました。

 

 

そもそも少子化の影響を受けて、
中学校の部活動は縮小傾向にあります。
生徒数が減っている学校では、
部活が減ることはあっても増えることはほぼありません。

 

 

実際に、私が剣道部の顧問になったばかりのころは
職員会議で剣道部を潰すという議題が上がっていました。
当時は活動もきちんとしていませんでしたし、
幽霊部員の多い部活だったので仕方がないのかもしれません。

 

>>弱小剣道部顧問になったに進む

 

今現在剣道をやりたい人の中で、

 

進学する中学校に剣道部が無い
剣道部が無いので仕方なく他の部に入部した

 

といった人もきっといるでしょう。
そういった人たちの思いはきっと

 

剣道部をつくってほしい

 

というものだと思います。
しかし中学校の教員として答えさせてもらうと、
それはかなり厳しいのが現実です。

 

剣道部をつくりたい!公立中学校での部活のつくり方!?

 

 

まず初めに結論を言ってしまうと、
新しく剣道部をつくるのはほぼ無理です。

 

 

そんなことを書いてしまうと身も蓋もありませんので、
剣道部をつくるにあたって最低条件を下にあげます。

 

1 剣道部に入りたい生徒が多数いる

 

2 剣道部の練習をする場所がある

 

3 剣道部の顧問をしてくれる先生がいる

 

それでは順番に見ていきましょう。

 

剣道部に入りたい生徒が多数いる

 

 

剣道部をつくりたいと考えている場合、
剣道部に入りたいと考えているあなた自身がいるでしょう。

 

 

しかし、部活として成立させる場合には、
部員が1人では全く意味がありません。
同じ道場や、剣友会の友達がいるならば、
一緒にお願いすることが必要です。

 

 

また、先輩などの中に、剣道部が無いために
他の部活に入っている人がいたら、
その先輩も一緒にお願いすることが必要です。

 

 

部活をつくる理由が、自分のためだけではなく、
学校全体として必要であることが前提条件です。

 

 

ちなみに希望者が1人だけで、とにかく
中小体育連盟の大会に出たいだけならば、
学校に申請して出場することが可能です。
教頭先生などに相談してみましょう。

 

剣道部の練習をする場所がある

 

 

剣道部をつくった場合に、練習する場所が無い場合は、
まず間違いなく却下されてしまうでしょう。

 

 

剣道部の無い多くの学校では、
武道場が卓球部などの練習場所になっていることが
ほとんどです。

 

 

今ある部活にどいてもらって、
その場所で練習をしようとしても、認められません。

 

 

明らかに使っていない練習場所があることが必要です。

 

 

剣道部の顧問をしてくれる先生がいる

 

 

部活をつくろうとした場合、生徒も大切ですが、
指導してくれる顧問の先生が必要です。

 

 

ハッキリ言って、保護者からの訴えだけで
部活ができることはありえません。
部活を新しく作るというのは、
学校の中では大きな変化になります。

 

 

学校という場所はそもそも大きな変化を嫌う場所でもあります。
その変化をもたらすためには、
外と中から攻める必要があります。

 

 

以前他の学校で剣道部の顧問をしていて、
その先生が剣道部をやりたいと思っている場合は、
その先生に働きかけることも大切です。

 

 

保護者と生徒の意見と教員の意見が一致して、
剣道部をつくりたい生徒と
剣道部をつくりたい教員が
一緒になって部活をつくろうとすることが必要です。

 

 

最後に

 

今回の内容は、実際に私が取り組んだものでもあります。
サッカー部の顧問をしていた時に、
やはり剣道部の顧問をしたいという思いがありました。

 

 

その時に校長先生に訴えましたが、
生徒からの要望が無いということで、
バッサリと切られてしまいました(笑)

 

 

その時は空いている武道場がありましたし、
私のように顧問になりたがっている教員もいました。
もしあの時、生徒や保護者から要望があれば・・・。

 

 

結果はどうなったか分かりませんが、
ひょっとしたら剣道部が発足したかもしれませんね。

 

 

今剣道部が無くて残念に思っている人は、
上に書いたような条件を満たしているようならば、
働きかけてみる価値はあると思います。

 

 

ただ、何度も書きますが、90%の確率で無理である
ということは理解しておいてください。
もし本当に剣道部ができたらラッキーと思いましょう。

 

 

今回の内容が、新しく剣道部をつくる人の助けになれば幸いです。

 

 

>>弱小剣道部が強くなった秘密

 

 

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