初心者が悩む剣道の技術!?足の踏み込みの大きさ編

初心者が悩む剣道の技術!?足の踏み込みの大きさ編

初心者が悩む剣道の技術!?踏み込み編

 

 

 


 

 

初心者が毎年10人くらい入ってくる
私の学校の剣道部ですが、
剣道ノートに書かれている悩みには、
毎年同じようなものがあります。

 

 

その中でも、足の踏み込みについては、
必ず質問されますし、最初にぶつかる壁です。

 

 

剣道の言葉で
一眼二足三胆四力という言葉があります。
色々な解釈があると思いますが、
私は剣道において大切な物の順番だと考えています。

 

 

剣道において3番目の心より、
4番目の力より大切だとされている足の動き

 

 

今回は初心者の踏み込み練習について紹介します。

 

 

足の踏み込みはなぜ大切なの?

 

 

剣道において、強い打突をするために必要な
足の踏み込み。

 

 

強い選手は、必ず足の踏み込みの音が大きく、
「パーンッ」という乾いた鋭い音がします。
この大きな音のなる踏み込みによって
打突のインパクトを強めているのです。

 

 

この踏み込みの音、簡単に思えますが、
初心者は中々出すことができません。
中にはコツをつかんですぐにできる生徒もいますが、
ほとんどの場合、「ドン」という鈍い音をさせます。

 

 

この音がしているまま練習を続けるのは
ケガの原因になってしまうことがあるので辞めましょう。
その理由は下で説明します。

 

 

なぜ「ドン」という鈍い音がするの?

 

 

初心者が「パーンッ」という乾いた音を出せない
大きな理由は、かかとから踏み込んでいるからです。

 

 

かかとの肉や骨が床にぶつかり
あの鈍い音がしているんですね。

 

 

手のひらで床を叩いてみても、手の付け根で叩くと、
鈍い音がするだけだと思います。
それと同じですね。

 

 

ではあの剣道の乾いた音はどこから出ているかというと
足の指の付け根の辺りです。

 

 

これまた手で床を叩いてみると分かると思いますが、
指の付け根を使って床を叩くと拍手のような、
良い音が鳴ると思います。

 

 

踏み込みの音を大きくしたいと思ったら、
まずは踏み込む足の部分を
かかとではなく前のほうにする
という意識を持つことが大切です。

 

 

踏み込みの音を大きくする練習方法

 

 

踏み込みの音を大きくするのは簡単なことではありません。
踏み込みが上手にできない生徒には
足の使い方がおかしな生徒もいますし、
踏み込む部分が分かっていない生徒もいます。

 

 

私も無理に踏み込みの音を大きくさせようと
生徒に何度も何度も踏み込みをさせた結果、
生徒がかかとを痛めてしまったことが過去にありました。

 

 

そんな時に、スリッパを使った練習方法を本で見つけました。
スリッパといっても、この練習で使うのは、
下の写真のような草履タイプのものです。

 

 

このスリッパを使って踏み込みをすると、
変に足を上げずに、つま先から踏み込む感覚を
体感することができます。

 

 

初心者のうちはどうしても踏み込みを強くしようとすると、
足を上に上げて真下に叩きつけるようにしてしまいます。
しかし、剣道の踏み込みは、足を前に出しながら、
つま先を地面につけるタイミングで音を出します。

 

 

スリッパで踏み込みをすることによって、
スリッパが脱げてしまうので、足を上に上げなくなりますし、
踏み込むときも地面と平行にしながら踏み込めます。

 

 

私の学校の生徒も、初心者のうちは、
このスリッパ踏み込みを必ずやるようにしています。
スリッパで踏み込むため、足もあまり痛めないですし、
正しい踏み込みのフォームが学べます。

 

 

草履スリッパは別に高いものでなくて良いです。
私もいつも100均のものを使用しています。
ただし、下がゴムでできている滑り止めのあるものは、
急に身体が止まって危険なのでやめましょう。

 

 

ちなみに、踏み込んだ後は、踏み込みと同時にジャンプをして、
左足の引き付けも同時に学ぶと良いと思います。

 

 

この練習方法は倉聖史(たかくらきよふみ)先生の
書籍で学んだ練習方法です。
倉先生の書籍には、これ以外にも、
ユニークな練習方法がたくさん載っています。

 

 

最後に

 

上手な選手の足の踏み込みが強いことは、
最初にも書かせていただきました。
特に全国レベルの大会に行くと、
足の踏み込みの音がかなり大きいことが分かります。

 

 

小手は、剣道の打突部位の中でも、打突音があまりしない部位です。
なので、小手の場合、審判は打突の音というよりは、
踏み込みの音で判断することが多いです。

 

 

もっと言ってしまうと、小手が外れていたとしても、
鋭い踏み込みの音が聞こえれば、
決まったように見えてしまいます。

 

 

踏み込みの音が大きいのは、剣道をやる上で
大きな武器になると思います。
みなさんもぜひ踏み込みの音にこだわって
剣道をやってみてください。

 

 

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