剣道初心者の指導方法
私が勤める学校の剣道部は、
ほぼ全員剣道初心者です。
竹刀の持ち方から防具のつけ方、ルールまで
初めは何も知りません。
(当たり前ですが・・・)
地区大会で一勝もあげることができない弱小剣道部。
それが私が顧問になったばかりのころの剣道部の状態でした。
防具のつけ方もルールも分かっていない生徒
初心者に何も指導をしないと、
この状態になってしまいます。
私自身も剣道を学び直して教えてきました。
その結果、時間はかかりましたが
現在は県大会で入賞できるまでになりました。
経験者と初心者では大きな差があり
初心者は経験者には勝てないと思っていませんか?
ハッキリと言いましょう。
それは違います。
初心者でも
効果的な練習方法、考え方、指導方法
で大きく伸びるのです。
地区大会でも、その上位大会でも、
勝ちあがってくるのは小学校からの経験者がいるチームです。
しかし初心者チームで実際に勝てるようになった事実があります。
初心者だから勝てない、ダメだ。
そう思わないでください。
ぜひ新しい練習方法や考え方を取り入れて、稽古を続けましょう!
剣道の基本は声!声を大きくする指導方法とは
剣道において声はとても大切です。
もちろん大きな声が出る人は特に気にならないかもしれませんが、
小中学生の初心者の指導では、
声を出させることが大切な指導のポイントになってきます。
どんな競技でも、大きな声が出るにこしたことはありません。
例えばサッカーだったら、
他の選手に指示を出す時に小さな声では伝わりません。
ただ、一言も声を発しなかったとしても、
ゴールにボールを入れられれば、勝つことができます。
大きな声を出してシュートしなければ
点数が入らないわけではありませんよね。(笑)
しかし剣道は違います。気剣体の一致と言われるように、
「気」つまり声が一本をとるために大切な条件になってきます。
どれだけしっかりした打ちをして体が出ていても、
声が出なければ意味がありません。
それほど声は大切なものです。
そんな声の指導で私が取り入れているのが
以下の3つです。
1ペットボトルを股にはさんで声を出す。
2割り箸を口にはさむ発声練習
3稽古中にとにかく発声練習
声を出す指導を続けることで、
自然と大きな声は出るようになっていくのです。
剣道が上達する考え方
剣道は簡単に上達しない。
一回の稽古じゃ何も変わらない。
そんな言葉をよく耳にしますが、
私は違うと考えています。
逆に言うと毎日毎回の稽古の中で、
変化したものが何もないことがありえません。
私の学校の生徒には、剣道ノートを通じて、
本日の課題を明確にさせるようにしています。
そうした課題とは別に、大きな目標も設定させます。
大きな目標を達成するために、
細かい課題を毎日少しずつ解決していく。
そういった考えかたが、成長を促します。
今回は剣道を上達するための
考え方について書いていきます。
初心者がよく悩むこと
私の学校の剣道部ですが、
剣道ノートに書かれている悩みには、
毎年同じようなものがあります。
その中でも、足の踏み込みについては、
必ず質問されますし、最初にぶつかる壁です。
剣道の言葉で
一眼二足三胆四力という言葉があります。
色々な解釈があると思いますが、
私は剣道において大切な物の順番だと考えています。
剣道において3番目の心より、
4番目の力より大切だとされている足の動き
今回は初心者の踏み込み練習について紹介します。
左足が開く原因はこれ!左腰を入れる足さばきをマスター!
左腰の入った足さばき!
剣道でよく言われる言葉
一眼二足三胆四力
剣道において目の次に大切なのは、
足さばきですよー!ということを表した言葉です。
初心者、経験者に限らず、
常に足さばきについては注意をする必要があります。
足さばきに注意してみた時に、見つけるクセの一つに、
左足がまっすぐではなく、左に開いているという状態です。
初心者で左足が開いている子の多くは、
打突した時に右に体が開いてしまいます。
蹴り足である左足が開いているので、
当然と言えば当然ですね。
剣道においてまっすぐに打っていくというのは、
とても大切なことです。
左足の開きが起きる原因と、
その直し方について書いていきます。
剣道のトレーニング方法!筋トレとラダートレーニング
世の中には多くのスポーツがあって、
それぞれのスポーツに適した体型というものがあります。
競技に特化した体型といえば
相撲取りは筋肉とは別に、脂肪をたくさんつけなければなりません。
体操選手は筋肉で、体を支えられるようにしないといけません。
フィギュアスケートの選手は、細身で引き締まった体が必要でしょう。
剣道に最も適した体型は
筋肉+多少の脂肪
脂肪が多すぎると、動きが悪くなってしまいますが、
ある程度体重を脂肪で稼ぐ必要があります。
筋肉をつけるためには筋トレは必要です。
ただし、中学生のうちは無理な筋トレは禁物です。
そんな中私が積極的に取り入れているトレーニングは
ラダートレーニングです。
これを続けることによって、俊敏性が確実に高まります。
よろしければ下記の記事を参考にしてください。
試合練習が初心者を強くする?
毎日の稽古の中で、
初心者は特に基本打ちを中心に、
練習をしている人も多いでしょう。
基本打ちは基本はもちろん試合を意識した練習だと思います。
それらの練習をすることで、
より良い結果につながっていくでしょう。
しかし、練習をどれだけしても
試合でそれが出なければ意味がありません。
普段の練習と同じようにやろうとしても、やはり
試合には試合なりの緊張感や動きがあるのです。
特に初心者はここがなかなか分かりません。
ここを理解させるにはやはり試合をするしかありません。
私の学校では積極的に試合練習を取り入れています。
男子と女子では剣道の指導方法が変わってくる?
剣道の良いところは老若男女問わず、
みんなで一緒にできるところです。
多くの剣道教室や剣道部では
男女一緒に練習をしていると思います。
そうやって一緒にできるところは剣道の良いところです。
しかし、一緒にやっているからといって、
男子と女子を全く同じ指導をしてはいけません。
男子と女子それぞれに適した指導方法というものがあります。
剣道におけるセンスって何?
他の学校の顧問の先生と話をしていると、
今年の新入部員はセンスが無い!
今回はセンスがあるやつが入った!
何ていう話をよく聞きます。
みなさんの周りにも「センス」という言葉で、
評価されている選手がいるはずです。
ただ、気を付けてもらいたいのは、「センス」という
言葉だけで評価してしまうことで、
その選手の良さやクセをひとくくりにしてしまうことです。
そもそも、「センス」という言葉を安易に使うこと自体、
私はあまり好きではありません。
かといって「センス」というもの自体が存在しないかというと、
そういうわけでもありません。
下のページでは剣道におけるセンスとは一体何か
ということについて書いていきたいと思います。
辛い練習を楽しく!楽しくやってうまくなる!
剣道の練習というのは厳しくて辛いものです。
夏は暑いし冬は寒い。
分厚い防具を着て素足でやる。
剣道の服装というのは、
夏冬どちらの季節にもあまり向いていないと思います。
その恰好をして、声を出しながら必死で動かなければなりません。
これが気持ち良いという人は、ちょっと心配になります(笑)
剣道を始めて、嫌になってしまう人も多いことでしょう。
しかし、楽しく稽古することによって
確実に上達の速度は変わります。
ちょっとした考え方を変えることで
剣道を楽しくやることができるようになります。