剣道の基本素振りの種類【上下・正面・跳躍】

剣道の基本素振りの種類【上下・正面・跳躍】

 

 

素振りはすべての基本!

 

 

 


 

 

 

 

剣道の素振りは何種類も存在します。
しかし、基本は

 

「まっすぐ振って、まっすぐ打つ」
「まっすぐ右足を出して、素早く左足を引きつける」

 

これが大切です。ここでは、
素振りの中でも最初に押さえておきたい
3種類の素振りの方法を紹介します。

 

 

基本の素振りってなんだ?

 

剣道を始めたばかりの初心者に指導するとしたら、
まず何を指導しますか?

 

 

中段の構え方や足さばき、打突の仕方
どれも大切なものです。

 

 

素振りの中にはこれらの大切な要素が
たくさん取り入れられています。

 

 

つまり素振りを正しくできるようになってから、
さまざまな練習に取り組めば、
練習効果はより高まると考えられます。

 

 

まず最初に指導したい素振りは以下の3種類です。

 

1上下素振り

 

2正面素振り

 

3跳躍早素振り

 

それぞれのポイントを見ていきましょう

 

正面素振り

 

 

正面素振りは剣道の基本中の基本ともいえる素振りです。
正面素振りが上手にできなければ、
その他の素振りが上手にできるわけがありません。

 

 

逆に言うと、正面素振りをしっかりできるようになれば、
他の素振りも上達するということです。

 

 

 

中段に構えた状態から

 

 

 

右足を前に出しながら、大きく振りかぶります。

 

 

 

左足を引き付けると同時に竹刀を振り下ろします。
できるだけ早いスピードで振るのが大切です。

 

 

 

しっかりとヒジを伸ばし、脇を絞って振ります。
自分の面の位置ぐらいの高さまでしっかりととめます。

 

 

 

再び振りかぶりながら左足を後ろに下げます。
先ほどと同様右足を引き付けると同時に竹刀を振り下ろします。

 

 

今回は二挙動の正面素振りでしたが、
一挙動の正面素振りというのもあります。

 

 

大切なのは、素振りの中でも相手を感じながらやることです。
自分と同じくらいの背丈の相手を空間に作り出し、
その相手に向かって竹刀を振ります。
素振りが空間打突といわれるのもこれが理由です。

 

 

よくあるのは、とりあえず腕をあげて、
竹刀を振り下ろしている素振りです。

 

 

腕の運動になるかもしれませんが、
それでは強い打ちは身に付きません。

 

 

ここで大切なのは、手首のスナップをきかせることです。

 

 

竹刀を振り上げおろすところまでは、
肩の力を抜いておきましょう。そして、
打突の瞬間にヒジを伸ばしてわきを締めます。
そうすることで腕の力が手首に伝わります。

 

 

上下素振り

 

上下素振りの基本は何といっても
大きく体を動かすことです。

 

 

大きく振りかぶって大きく竹刀をおろす。
学校によっては、剣道の素振りの中でも
準備体操的なポジションに位置付けています。
素振りの中でも一番最初にやるところが多いでしょう。

 

 

 

中段に構えた状態から

 

 

 

右足を大きく前に出しながら、大きく振りかぶります。
この時に背中に竹刀がついてしまう
のは、左手首の使い方がよろしくありません。

 

 

もちろん準備運動としてはそれでもいいですが、
肩を使って振り上げることを基本にしていればそうはならないはずです。

 

 

 

左足を引き付けると同時に竹刀を下まで振り下ろします。
この時視線を下に落とさず、まっすぐ前を向きましょう。また、
手首をしっかり曲げて下まで振り下ろします。

 

 

 

再び振りかぶりながら左足を大きく後ろに下げます。
右を引き付けると同時に先ほどと同様に竹刀を下まで振り下ろします。

 

 

上下素振りの目的は肩を大きく使うことです。
また、足幅も正面素振りよりも大きく動かすと、
足の使い方も意識できて効果的です。

 

 

生徒がこの素振りの中で、肩が動く感覚と、
腰がぐっと前に出ていく感覚を手に入れることができれば最高です。

 

 

少し話は違いますが、
以前ゴルフの石川遼選手を取材しているテレビで、
肩の可動域の話がありました。

 

 

肩の可動域が大きくなることによって、
より強いインパクトを得られるそうです。

 

 

 

 

剣道でも肩が動くことで、うで、手首の運動にもつながり
より強い打ちができるようになるというのが、私の実感です。
ぜひこの部分も意識して上下素振りに取り組みましょう。

 

 

跳躍早素振り

 

 

私の学校では、跳躍素振りと呼んでいます。
正式には跳躍正面早素振りのようです。
跳躍早素振りは、通常の素振りに加えて、
跳躍の要素を加えたものです。

 

 

 

中段の構えから右足を蹴って左足から後退。
同時に竹刀を振りかぶります。
(先に竹刀を振りかぶった状態でスタートすることもあります。)

 

 

 

左足の蹴りによって、右足から全身を前に出していく。
同時に竹刀を振り下ろします。

 

 

 

左足を引き付けながら、正面を打つ。
正面素振りと同様、しっかりと腕を伸ばしましょう。

 

 

両足でジャンプするのではなく、
必ず足を引き付けて打つのがコツです。

 

 

また、跳躍早素振りは
スピードを速くして、色々とごまかすことができます

 

 

左足が平気で右足を追い越したり、
左足を全く動かさなかったりしても、何となくやることができます。

 

 

一本一本気を抜いてやった結果、
それがクセになりきちんとやっている人と大きな差がついてしまいます。
素振りをおろそかにせず全力でやることで、
基礎の上達が見込めます。

 

 

最後に

 

素振りをただの素振りにしていてはもったいないです。
素振り一つ一つも基本打ちにつながるものだと考えていきましょう
いや、もっと言えば試合につながっていくでしょう。

 

 

正面素振りで素早く振れるようになれば、
強く鋭いうちが可能になります。

 

 

上下素振りで肩が使えるようになるのも強い打突につながります。
また、跳躍素振りは、応じ技の小手抜き面につながります。
そういったことを意識してやるだけでも、毎日の素振りが効果的になります。

 

 

毎日やる素振りだからこそ、しっかりと取り組みましょう。

 

 

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基本以外の素振りも見てみましょう

 

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